- Blog記事一覧 -痺れや痛みの原因は神経??
足や手が痺れると「ヘルニアによって神経が圧迫されている」といった診断を受けることがほとんどです。
神経が圧迫されて痺れや痛みが出ている場合神経の走行に沿って同じような痛みが出ます。坐骨神経の場合、腰椎のヘルニアが坐骨神経を圧迫していたら圧迫されている点から坐骨神経の走行に沿って足の裏までしびれや痛みが出ます。神経を伝わる電位の強さは変わらないので坐骨神経の走行している部分は同じ強さの痛みや痺れが出ます。
しかしヘルニアと診断され坐骨神経痛を起こしていると言われた患者さんのお話を多数聞いてみますと坐骨神経に沿って痛みや痺れが出ている患者さんはほとんどいません。「臀部が痛い」「膝から下が痛い」「膝の裏が痛い」「足先が痺れる」「腰が痛い」「足の外側が痺れる」「大腿部が痛い・痺れる」などが多く坐骨神経の沿って全てが痛い・痺れるという患者さんはほとんどいません。
MRIの画像ではヘルニアは出ています。しかしそれが痛みや痺れの原因ではない場合が非常に多いのです。画像でヘルニアが出ていれば皆「椎間板ヘルニア」と診断されてしまい痛みや痺れの原因もそれのせいにされます。
AKA博田法が対象としている「仙腸関節機能障害」はMRIやCT・X線では分かりません。徒手検査や実際に仙腸関節をAKA博田法の技術がある先生が動かしてみないと分かりません。しかし仙腸関節機能障害があれば仙骨の動きが極端に悪くなり背骨全体に圧迫がかかります。その状態が何か月・何年も続けば椎間板は潰れヘルニアが出ても当然です。しかし痛みや痺れの原因は仙腸関節機能障害のほうにある場合が非常に多いのです。
仙腸関節の関節面には関節受容器というセンサーが非常に多く、仙腸関節の機能に異常があれば脳に信号を送ります。異常の度合いが大きいほど多くの信号を脳に送るので身体の他の部位も刺激してしまいます。これを関連痛と言います。脳が刺激されれば「しびれ」「つっぱり感」「違和感」「冷感」「温度感覚異常」などの感覚異常が起こります。それによって臀部だけが痛いとか膝下だけが痺れるとか足の裏の感覚がおかしいとかの症状が出ます。
つまり仙腸関節機能障害を治せばそういった症状が消えてくるのです。特に「仙腸関節炎」の場合はこの関連痛が強く、つらい状態になります。
ヘルニアと診断された方も仙腸関節機能障害の可能性が高いのでAKA博田法をお試しください